【大学受験の基礎知識】私立大では約4割が「学校推薦型選抜」で入学

2023/03/15

大学入試には、一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜があります。国公立、私立ともに実施する大学が増加しているのが、総合型選抜と学校推薦型選抜です。特に私立大では、学校推薦型選抜が一般選抜と並んで主流になっています。総合型選抜との違いや合否の評価基準、スケジュールなどについて解説します。※写真はイメージです(写真=Getty Images)

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学校推薦型選抜は、高校長の推薦による受験方法です。大学入試改革に伴い、2021年度入試から、それまでの推薦入試から名称が変わりました。推薦入試というと、高校でトップの成績を収めた、ごく一部の生徒のための特別な受験方法という印象を持つ人もいるかもしれませんが、受験生を早めに確保したい大学側の思惑もあり、近年は裾野が広がっています。2022年度入試では、私立大で約4割が学校推薦型選抜による入学者で、その割合は一般選抜と同程度です。国公立大でも9割以上の大学で実施されています。

学校推薦型選抜は、大きく分けて「指定校制」と「公募制」の2種類があります。指定校制は主に私立大で実施されている選抜方法で、大学が指定した高校の推薦枠に選ばれた生徒しか受験できません。推薦枠に選ばれるためには、校内選考を通過する必要があります。各高校に割り振られる推薦枠の人数は一般的に少ないため、狭き門になりますが、校内選考を通過すれば合格率は高くなります。一方、公募制の場合は、大学が指定する評定平均(高1から高3の1学期までの成績の平均)などの受験資格を満たし、高校長の推薦があれば、どの高校からでも出願できます。出願人数が多くなるため、指定校制に比べると、合格率は低くなります。

そのほか大学や学部によって、競技歴や入賞歴などが評価される「スポーツ推薦」、ミッション系大学の「カトリック推薦・クリスチャン推薦」、主に国公立大で実施している特定の地域出身の高校生を対象とする「地域推薦」などの推薦制度があります。

指定校制・公募制も面接や小論文による選考がある

指定校制の校内選考は、評定平均、部活動や委員会活動、出席状況、授業態度など学校生活を総合して評価し、校内選考を通過したら、面接や小論文などの大学の選考に進みます。公募制では、一次選考として志望理由書や活動報告書などの書類審査があります。多くの場合、出願の条件として、評定平均や英語資格試験のスコアの基準などが設定されています。二次選考は面接と小論文が中心ですが、一部の大学では学科試験や共通テストを課す場合もあります。

試験の内容について、大学通信 情報調査・編集部部長の井沢秀さんはこう話します。

「学校推薦型選抜は、高校生活での努力が評価される受験方法です。高校生活でどんなことを頑張ってきたのか、それを生かして大学でどんなことを学びたいのかを伝えるのが、書類審査や面接の基本となります」

出願は11月から、合格発表は12月

学校推薦型選抜は、総合型選抜とどのような点が異なるのでしょうか。早稲田塾執行役員の中川敏和さんはこう話します。

「大きな違いは、学校長の推薦が必要かどうかという点です。必要なのが学校推薦型選抜、不要なのが総合型選抜です。受験対策については大きな違いはないので、どちらも目指したほうが可能性は広がると思います」

注意したいのは、学校推薦型選抜の指定校制では、合格したら必ず入学することを条件に出願する「専願」が前提となること。公募制の場合も専願が多いですが、私立大では併願が認められているケースもあります。一方、総合型選抜は多くが併願可能です。

学校推薦型選抜では、大学への出願は11月1日からスタートします。指定校制の場合は、夏から秋にかけて校内選考が実施され、大学への出願後、選考期間を経て12月1日以降に合格が発表されます。選考に共通テストを課している場合などを除いて、多くは年内に合否が決まります。一般選抜よりも受験スケジュールが早いことに留意しましょう。

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