今の大学は、ハード面、ソフト面ともさまざまに進化しています。学生たちの学び場であるキャンパスも、保護者世代のイメージとは変わっています。中でも注目されているのが、2023年度に新しいキャンパスを開設する関東学院大学と中央大学です。新キャンパスは、学びの改革にもつながっています。(写真提供=関東学院大学)
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2023年度は、複数の大学が新キャンパスを開設します。東北学院大学はJR仙台駅から徒歩15分の好立地に「五橋キャンパス」を、関東学院大学は国際都市である横浜市の中心地に「関内キャンパス」をオープンします。中央大学は東京都文京区に「茗荷谷キャンパス」と「小石川キャンパス」を開設し、法学部の全学年と大学院法学研究科を多摩キャンパスから移転します。大阪成蹊大学は阪急京都線・相川駅から徒歩2分の場所に新キャンパスを、東京国際大学は9月に東京都豊島区に「池袋キャンパス」を、それぞれ開設する予定です。
共通点は都心からアクセスの良い「都市型キャンパス」であること。受験を検討する際、大学の立地は重要な要素の一つになります。
「社会連携教育」に力を入れる関東学院大
関東学院大学が新たに設置する関内キャンパスは、JRと横浜市営地下鉄の関内駅から徒歩約2分の場所にあります。行政機関やオフィスビル、商業施設が並ぶ街の中心部に、地上17階、地下2階の校舎が立ち、法学部、経営学部、人間共生学部コミュニケーション学科が金沢八景キャンパスから移転します。
関東学院大学は、世の中の課題と向き合う「社会連携教育」に力を入れています。関内キャンパスの開設も、その教育方針とつながっています。同大学のアドミッションズセンターで入学・広報部門を担当する安田智宏さんはこう語ります。
「横浜の都心部に新たにキャンパスをつくったのは、社会の課題を肌で感じてもらいたいからです。関内キャンパスは、横浜の街をフィールドとして学ぶための拠点としてだけでなく、市民の方々にとっても利便性の高いロケーションです。例えば校舎には一般の方も利用できるカフェやホール、ビジネスパーソンなどが使えるコワーキングスペースもあります。本学の研究リソースや教育リソースを社会とつなげ、地域のハブとなる『知の拠点』でありたいと考えています」
「社会がキャンパス」と考える関東学院大学は、横浜中華街のファン拡大のために学生たちがアイデアを提案する取り組みや、三浦半島の農産物や食材の販売会を行う活動など、地域社会と関わるアクティブラーニングを通して、社会で生きる力を育んでいます。
「関内キャンパスの開設を機に、学部や学科の垣根を越えた社会連携教育、産学連携もさらに進めていきたい。世の中と積極的に関われる環境で、社会課題を意識しながら、学生のうちにいろいろなことにチャレンジしてほしいですね」(安田さん)
大学内の連携した学びを強化する中央大
東京メトロ丸ノ内線の茗荷谷駅から徒歩1分、池袋駅まで2駅という好立地にある中央大学茗荷谷キャンパス。構内には同大学の前身である英吉利(イギリス)法律学校の赤レンガ造り校舎をモチーフとした地上8階、地下2階建ての校舎が立ち、法学部と大学院法学研究科の新たなキャンパスになります。

これに加え、法科大学院(ロースクール)を市ケ谷キャンパスから23年開設の駿河台キャンパスに移転し、法学部と法科大学院の物理的な距離を縮めました。近年、法学部と法科大学院が連携し、学部3年+法科大学院2年で修了し、最短約6年で法曹資格を得られる「法曹コース」が始まっています。中央大学は、茗荷谷キャンパスの開設により、法学部と法科大学院の融合をコンセプトに、同大学の伝統である法曹養成をさらに強化する環境を整備します。また、法学部移転により、後楽園キャンパスの理工学部や市ケ谷田町キャンパスの国際情報学部などとの連携も可能となり、文理融合の推進も促します。例えば法学部、理工学部、国際情報学部の都心3学部による学部横断型の共同科目「学問最前線」を新たに開講します。
茗荷谷キャンパスには、大学施設のほかにカフェや郵便局、保育所などが併設される予定で、地域との共生や、地域への貢献も目指します。
広々とした郊外型キャンパスももちろん魅力的ですが、アクセスのよい都市型キャンパスで、企業や社会、他学部とのつながりを感じながら送る大学生活もまた、多くの刺激を受けられそうです。
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