2026年4月、創価大学理工学部に「グリーンテクノロジー学科」が誕生。「地球を救う」をテーマに「環境人材」を育成する
Sponsored by 創価大学
2026/02/03
2026年4月、「グリーンテクノロジー学科」「生命理工学科」を新設し、「情報システム工学科」との3学科体制に再編される創価大学理工学部。なかでも「グリーンテクノロジー学科」は深刻化する地球環境問題へ対応し、環境にやさしい技術を社会実装する「環境人材」を育成していく。グリーンテクノロジー学科の初代学科長に就任予定の佐藤伸二郎教授(写真)に教育の内容、育成していく人材像、そして将来のビジョンを聞いた。
◆実習を通じて環境技術を学び、即戦力の人材を育成する
2024年の世界平均気温が産業革命以前の水準を1.55度上回った。日本の平均気温も平年を1.48度上回り、1898年の統計開始以降最も高くなった。こうして地球環境が大きく変化するなか、諸課題の解決に向けた人材を育成する「グリーンテクノロジー学科」が2026年4月、創価大学理工学部に誕生する。
「『グリーンテクノロジー』という名を冠した学科の開設は本学が日本初となります。世界的にもほとんど例がありません。地球が抱えている諸問題を解決することに特化し、先駆的にチャレンジしていく学科になります」
現・共生創造理工学科長で、グリーンテクノロジー学科長に就任予定の佐藤伸二郎教授はそう力強く話す。佐藤教授らが「環境技術」と呼ぶ地球環境にやさしい技術を、座学だけでなく、豊富な実習を通じて学び、課題を解決しようとする「環境人材」を育成する学科である。
グリーンテクノロジー学科では四つの学びの分野を設定する。①地球が今どういう状態であるかを把握する「地球環境理工学」、②環境負荷を減らすための資源やエネルギーの循環を実現する社会の構築に向けた技術を身につけるための「資源循環理工学」、③環境に関するデータがどういう意味を持ち、どう分析し、どう扱うかを理解するための「環境情報処理」、④それらの技術をどう社会に実装し生かしていくかを学ぶ「グリーンテクノロジー社会実装」だ。
「なかでもグリーンテクノロジー社会実装は本学科の大きな特徴です。技術を研究室の中だけで終わらせるのではなく、社会で活用していくためには、文理融合の視点を持つ必要があることをしっかり学びます」
佐藤教授はそう力を込める。

社会実装のためには現実の社会とつながる企業などとの連携が不可欠である。現在の共生創造理工学科でも行っている企業などとの共同研究をさらに進めていく予定だ。
「新学科で教える13人の教員はすでに企業との共同研究で実績を上げています。企業は社会のニーズをダイレクトにとらえていますし、コストベネフィットも重視します。社会実装を学ぶには非常に有効なのです」
そう話す佐藤教授も現在、共同研究を進めている。2020年にスタートした「SATREPS-EARTHプロジェクト」である。このプロジェクトはアフリカ・エチオピアのタナ湖で、ホテイアオイという外来の水草が過剰繁茂することで環境汚染や経済的損失を引き起こすのを抑制するものだ。ホテイアオイをリモートセンシング技術などのICTで管理して回収、バイオ炭に変えたり、スピルリナなどの微細藻類をはじめとした有価物に転換したりする研究だ。

「すでに各要素の技術は確立できました。現在、プロジェクトの最終段階として、一連の工程を現地の人に引き継ぎ、研究を継続してもらえるようにしているところです」
◆学生も企業と関係を持ち環境問題のリアルを知る
一方、国内では、定着すると駆除が困難で、農業被害や水質悪化などの原因になっている外来植物ナガエツルノゲイトウに関する共同研究を環境コンサルティング会社と進めている。その研究を担当しているのが、理工学部共生創造理工学科4年の鮫島和佳子さんだ。
「先日も千葉県の手賀沼にサンプリングに行ったばかりです」
鮫島さんは明るく話し始めた。鮫島さんは生物について学びたいと考え、創価大学理工学部共生創造理工学科へ進学した。
「1年春に農業ボランティアをしたときに土に興味を持ち、土の環境である土壌が大切であることに気づかされました。3年次にイタリア・ボローニャ大学に留学して、より深く土壌のことを学び、この分野の研究を進めようと決めました」
ボローニャ大学では、分解しにくく、蓄積が長く続く有機フッ素化合物であるPFASによる土壌や水の汚染が世界中で問題になっていることを知り、土壌の研究をしている佐藤教授の研究室を選んだ。

「自然に触れ合うことでエネルギーを感じ、土に触ると生きていることを実感できます。土はとても身近で大切な存在にもかかわらず、知らず知らずに危機に瀕しているのです」
鮫島さんは環境の悪化をそう憂える。そこで鮫島さんが取り組んだのがナガエツルノゲイトウという水辺に生息する水草による問題の解決だ。ナガエツルノゲイトウは特定外来生物に指定されており、非常に強い繁殖力を持つ。小さな断片からも繁殖し、河川や池をあっという間に覆い尽くしてしまう。そのため水路を詰まらせてしまったり、河川の水の酸欠を引き起こし、水中の生き物を絶滅させたりする。
「ナガエツルノゲイトウを処理する際、ただ回収して焼却廃棄するのではなく、それからバイオ炭をつくり、さらにバイオ炭に水中や土壌のPFASを吸着できればコストを抑えられますし、環境改善も期待できます。まさに一石二鳥の研究だと考えました」
同様の研究事例や論文は国内にはほとんどないというが、少しずつ結果が出ていると話す。
「すぐに結果が見えないので不安になることもありますが、思い通りの結果が出るとうれしいですね」
研究がうまく進んでいるのは佐藤教授や先輩のアドバイスもある。佐藤教授は研究がうまく行かなくてもポジティブな言葉をかけてくれると話す。理工学部に限らず、創価大学は学生と教員、そして先輩との距離が近く、人間関係に恵まれていると鮫島さんは強調する。
卒業後は大学院に進み、今の研究をより深化させていく予定だ。そして将来は今の研究を生かし、世界を舞台に仕事をしていきたいと抱負を語る。
「環境問題は世界の問題です。その点、私は学部横断プログラムである授業外学習のGCP(Global Citizenship Program)で英語力を向上させることができました。ここで英語を学んだことがその後の勉強や研究に生かされています」
今後、グリーンテクノロジー学科を目指す高校生たちにこう語りかける。
「環境に関してしっかり学べますし、自分の関心があることを研究者というプロフェッショナルに教えてもらえます。少人数制で教員との距離も近いので、学びが確実に獲得できます。充実した大学生活が送れ、将来への道も大きく広がるはずです」
◆先駆者として、環境技術の分野で最先端を目指す
新たにスタートするグリーンテクノロジー学科はどのような人材を育成していくのか。佐藤教授はこう説明する。
「今の中高生、さらに下の世代は教育の分野でSDGsへの関心が高くなっています。本学科ではそういう環境問題に興味がある人に最新の技術を教えることができます」
また、定員の2〜3割ほどの留学生を受け入れる予定だ。環境問題は日本だけで対応できるものではない。留学生には、日本で技術やスキルを身につけたうえで本国に戻り、そこで技術を応用してほしいと佐藤教授は期待を寄せる。
「それぞれの国で日本の環境技術を広め、さらに世界全体に普及させていくことができます。学生にとっても、さまざまな国からの留学生が多くいることで、各国の環境の実態を知ることができます。彼らと学ぶことで国際感覚を身につけることができるのです」
地球環境について考えるにはグローバルな視点を持つことが重要だと佐藤教授は強調する。マレーシアとブラジルの現地で実用化されている事例を学ぶ「グリーンテクノロジー海外研修」もカリキュラムに組み込まれている。

佐藤教授は漠然としたものでもいいので、地球環境や自然環境などに問題意識を持っている人にはぜひグリーンテクノロジー学科の門をたたいてほしいと話す。大気科学、海洋生態、土壌、廃棄物処理、微生物、排水処理、材料科学など多岐にわたり、体系的に学べる教育課程を編成し、環境分野を網羅できる教員をそろえているため、学びたい分野をしっかり学ぶことができると佐藤教授は自信をのぞかせる。
「環境について学んだ人材は、今後さらに社会で求められます。現在の共生創造理工学科にも多くの企業からアプローチがあります」
より深く研究し、専門性を高めることができる大学院への進学も勧める。
「理系の知識や技術と文系の視点を融合させる文理融合を学科の理念としていますので、入学選抜に関しては数学を選択しなくても受験できるようにしました。その点も特徴です。また、理工学部では女子生徒向けの総合型選抜方式『女子特別選抜』も新設しました。入学後は奨学金を支給するなどサポート体制もしっかりつくります」
佐藤教授には将来のビジョンもしっかり見えている。
「先駆者としての責任も含め、環境技術の分野で最先端になりたいと考えています。学生のレベル、教育のレベル、そして研究のレベルもそうです。この学科で学んだ学生が環境問題を解決していく人材として認められ、世界で通用する環境問題特化の学科になることが目標です。グリーンテクノロジー学科で学び、地球を救う仲間になりましょう」
〈詳しくはこちらへ〉
創価大学理工学部グリーンテクノロジー学科
https://www.soka.ac.jp/new-green-technology/
取材・文/鮎川哲也 撮影/小黒冴夏 制作/朝日新聞出版メディアプロデュース部ブランドスタジオ
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